避難所・企業BCPで考えたい「睡眠環境」の備え
防災備蓄というと、保存水や非常食、簡易トイレ、ライトなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
もちろん、これらは災害時に欠かせない備えです。
しかし、災害が発生して避難生活や会社での待機が長時間に及んだ場合、もう一つ考えておきたいのが「どこで、どうやって眠るのか」という問題です。
大規模災害では公共交通機関が止まり、従業員が帰宅困難になる可能性もあります。
自治体の避難所だけでなく、企業や施設においても、「その場にとどまるための備え」が必要になります。
今回は、災害時の睡眠・休息環境という視点から、3つの備えをご紹介します。
なぜ災害時の「睡眠環境」が重要なのか
体育館やオフィスなどで一晩過ごすことになった場合、床に毛布を敷くだけでは、床の硬さや冷えなどによって十分に休めないことがあります。
災害対応が長期化すれば、避難する人だけでなく、対応を続ける職員や従業員にも休息が必要です。
つまり、防災備蓄は「食べる・飲む・排泄する」だけではなく、
「休む・眠る」まで考える。
ここまで備えて初めて、長時間の避難や待機を想定したBCP対策につながります。
① コンパクトに「眠る場所」を備蓄
防災備蓄用 快眠エアーベッド
限られた備蓄スペースの中で、できるだけ多くの人の睡眠環境を確保したい場合に適しているのが、防災備蓄用 快眠エアーベッドです。
厚さ22cmのエア層によって、体育館やオフィスなどの硬い床から身体を離し、床の硬さや冷えを軽減します。
専用の手動ポンプが付属しているため、停電時でも電源を使わず設置できます。
本体重量は約1.2kg。使用しないときはコンパクトに収納できるため、企業のBCP備蓄や自治体の防災倉庫などにも取り入れやすい商品です。
こんな場所におすすめ
企業のBCP備蓄/自治体の防災備蓄/学校/避難所/帰宅困難者対策/車中泊対策
② 避難所の床に直接寝ないための備え
組立式簡易ベンチ・ベッド「DANゴロン」
避難所や一時滞在施設での使用を考えるなら、床面から高さを確保できる簡易ベッドも選択肢になります。
「DANゴロン」は、段ボール製の組立式簡易ベンチ・ベッド。
組み立てると高さ約40cmとなり、床に直接寝る状態を避けることができます。
工具不要で組み立てられ、ベッドとしてだけでなくベンチとしても使用できます。
特に、高齢者や要配慮者など、床からの立ち座りが負担になりやすい人の休息スペースを考えるうえでも注目したい備蓄品です。
こんな場所におすすめ
自治体/指定避難所/学校・体育館/福祉施設/企業の一時待機スペース/BCP備蓄
③ 「防災用品を置く場所がない」を変える
防災用ロビーベンチ
企業や公共施設でよく聞かれる課題の一つが、
「防災用品を増やしたいけれど、保管する場所がない」
という問題です。
そこで考えたいのが、平常時に使用している家具そのものを防災設備として活用する方法です。
防災用ロビーベンチは、普段はロビーや待合室などで通常のベンチとして使用できます。
災害時には背もたれを倒して簡易ベッドとして使用でき、さらにベンチ下部には防災用品を収納できるスペースを備えています。
非常用トイレ、保存水、毛布などを収納しておけば、普段は防災用品を意識させず、必要になったときにはすぐ取り出すことができます。
まさに、
「日常で使いながら、非常時にも役立つ」
というフェーズフリーの考え方に近い防災対策です。
企業の受付やロビー、病院、金融機関、公共施設など、日常的に人が利用する場所への設置に適しています。
3つの商品は「どれが一番」ではなく、場所によって使い分ける
災害時の睡眠環境を整える方法は一つではありません。
限られたスペースに多く備蓄するなら「エアーベッド」
避難所などで床から高さを確保するなら「DANゴロン」
平常時から使用しながら備えるなら「防災用ロビーベンチ」
と、施設や利用者、備蓄スペースによって適した方法が変わります。
また、一つに絞るのではなく、用途に応じて組み合わせて備える方法もあります。
「食べる・飲む」だけでなく、「眠る」まで防災備蓄へ
災害は、発生した瞬間だけを乗り越えれば終わりではありません。
交通機関が止まれば、企業では従業員が帰宅困難となり、職場で一晩を過ごす可能性があります。
自治体では、多くの住民が避難所で数日間を過ごすことも想定しなければなりません。
だからこそ、防災備蓄を考える際には、
食料・水・トイレ・電源、そして「睡眠・休息」。
災害後の時間まで想像して備えることが重要です。
企業のBCP担当者や自治体・施設の防災担当者の皆さまも、一度、現在の備蓄品とあわせて**「もし今夜、ここで何十人もの人が眠ることになったら?」**という視点から確認してみてはいかがでしょうか。











