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大雨・台風の浸水対策は何を準備する?土のう・水のうの違いと家庭・企業での備え方

大雨や台風が近づいたとき、自宅の玄関や店舗の出入口から雨水が入り込まないか、心配になったことはありませんか?

防災備蓄というと、非常食や飲料水、携帯トイレなどを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、建物への浸水を軽減するための備えも大切です。

特に、道路より低い場所にある建物や、地下室・半地下のある施設では、短時間の強い雨によって雨水が流れ込むことがあります。

こうした浸水への備えとして使われるのが「土のう」「水のう」「止水板」です。

この記事では、公的機関の情報をもとに、大雨・台風に備える浸水対策の基本と、家庭・企業で準備しておきたい防災用品について解説します。

大雨や台風で建物が浸水するのはなぜ?

河川が氾濫しなくても浸水することがある

大雨による浸水は、河川の氾濫だけが原因ではありません。

短時間に大量の雨が降ると、下水道や排水設備で雨水を処理しきれず、道路などに水がたまることがあります。

このような現象は「内水氾濫」と呼ばれています。

東京都下水道局も、集中豪雨などによって下水道が整備された地域でも浸水被害が発生することを紹介しています。

特に注意したいのは、次のような場所です。

  • 道路より低い位置にある玄関や出入口
  • 地下室・半地下のある住宅
  • 地下駐車場や車庫の出入口
  • 店舗や事業所の出入口
  • 雨水が集まりやすい建物周辺の低い場所

普段は問題のない場所でも、雨の降り方によって浸水する可能性があります。

地下室や半地下は特に注意が必要

東京都下水道局によると、地下室や半地下では道路から雨水が流れ込みやすく、水圧によってドアが開きにくくなる危険もあります。

また、下水道管の水位が上昇すると、トイレや浴室などから下水が逆流する場合もあります。

そのため、建物の入口だけでなく、排水設備や周辺の地形も確認しておくことが大切です。

浸水対策に使う「土のう」「水のう」「止水板」の違い

東京都下水道局では、比較的浅い浸水を軽減するための方法として、土のう・水のう・止水板などの準備を紹介しています。

それぞれ特徴が異なるため、設置場所や保管環境に合わせて選びましょう。

土のう|土砂の重さを利用する浸水対策

土のうは、袋に土や砂を詰めて使用する防災用品です。

玄関や建物の出入口などに並べ、雨水の流入を抑えるために使用します。

重さがあるため設置後の安定性を確保しやすい一方、土砂の準備や袋詰め、運搬には手間がかかります。

保管場所や設置する人員を事前に考えておく必要があります。

水のう|水を入れて使用する簡易的な対策

水のうは、水を入れた袋などを利用する浸水対策です。

東京都下水道局では、ごみ袋を利用した簡易水のうの作り方も紹介しています。

家庭にあるものを活用できる点が特徴ですが、使用する袋の強度や設置方法に注意が必要です。

なお、水を袋に入れる水のうと、吸水材が水を吸って膨らむ吸水式土のうは、仕組みが異なります。

止水板|出入口などへの雨水の流入を抑える設備

止水板は、建物の出入口などに設置して雨水の流入を抑えるための設備です。

設置場所に合わせた製品を選ぶ必要がありますが、繰り返し使用できるタイプもあります。

店舗や事業所など、特定の出入口に対して継続的な浸水対策を考える場合の選択肢です。

浸水対策用品は何個・何枚準備すればいい?

土のうを備蓄するときに気になるのが、必要な数量です。

ただし、すべての建物に共通する「土のうは何枚必要」という一律の基準はありません。

必要な数量は、出入口の幅、設置する段数、土のうの大きさ、想定される浸水状況などによって変わります。

まずは、次の点を確認しましょう。

  1. 雨水が流れ込みそうな場所はどこか
  2. 対策が必要な出入口は何か所あるか
  3. 出入口の幅はどのくらいか
  4. 使用する土のうの寸法と設置方法はどうか
  5. 誰が、いつ、安全に設置できるか

製品ごとの設置条件を確認し、必要数量を検討することが大切です。

また、土のうは浸水被害を軽減するためのものであり、すべての浸水を防げるわけではありません。

大雨が強まってから屋外で設置作業を行うことは危険です。気象情報を確認し、安全に準備できる段階で対応しましょう。

家庭・企業・自治体で考えたい浸水対策

家庭で備えるなら

家庭では、玄関や車庫など、雨水が入り込みそうな場所を確認することから始めましょう。

特に、過去に道路の冠水があった地域や、敷地が道路より低い住宅では、浸水対策用品の保管場所も考えておきたいところです。

土のうなどの準備に加え、側溝や雨水ますの周囲にごみや物がたまっていないか確認することも役立ちます。

企業・店舗で備えるなら

企業や店舗では、浸水によって商品・設備・書類などに被害が生じる可能性があります。

そのため、防災用品を購入するだけでなく、実際の運用を決めておくことが重要です。

  • 出入口ごとの必要数量を確認する
  • 保管場所を従業員に共有する
  • 設置担当者と作業手順を決める
  • 複数の建物がある場合は分散備蓄を検討する
  • 定期的に備蓄品の状態を点検する

浸水リスクのある場所では、土のうなどをすぐ取り出せる場所に保管しておくと、事前準備がしやすくなります。

自治体・公共施設で備えるなら

自治体や公共施設では、施設の出入口や地下設備などの浸水リスクを確認し、必要な資材を管理することが考えられます。

複数施設で備蓄する場合には、数量だけでなく、保管場所、搬送方法、配布体制なども重要です。

使用後の補充や廃棄方法も含め、継続して管理できる仕組みを整えておきましょう。

土砂を使わない「吸水式簡易土のう」という選択肢

浸水対策用品を備える際には、保管スペースや設置準備の手間も考慮したいポイントです。

一般的な土のうは土砂を用意する必要がありますが、吸水式簡易土のうには、水を吸収させて膨らませるタイプがあります。

こうした備えの選択肢として、ナンバーグループショップでは「RABLISS 吸水式簡易土のう」を取り扱っています。

吸水式簡易土のう

吸水式簡易土のうです。土砂を詰めず、淡水に浸して約5分で膨らませて使用します。

  • 吸水前:約270g/枚
  • 吸水後:約18kg/枚
  • 吸水後サイズ:約60×40×12cm
  • 販売単位:10枚入り×6袋(計60枚)
  • 使い切りタイプ・メーカー直送品

吸水前は軽量でコンパクトなため、家庭の玄関や車庫、店舗・事業所の出入口などに備える用途が考えられます。

使用時は淡水に完全に沈め、内部の吸水ポリマーをもみほぐして十分に膨らませます。

注意点として、海水では膨らまず、雨水や泥水の使用も推奨されていません。また、吸水後は重くなるため、運搬・設置方法を事前に確認する必要があります。

積み重ねる場合は、商品説明に記載された「2列以上・3段以下」などの条件に従って使用します。

使い切りタイプのため、使用後は十分に乾燥させ、自治体のルールに従って廃棄してください。

浸水対策は「備えて終わり」にしないことが大切

土のうや止水板などを準備しても、保管場所が分からなかったり、使い方を知らなかったりすると、必要なときに活用しにくくなります。

定期的に次の項目を確認しておきましょう。

  • 備蓄品の数量や状態に問題はないか
  • 製品の使用条件や保管上の注意を確認しているか
  • 保管場所を家族や従業員が把握しているか
  • 設置手順を事前に確認しているか
  • 使用後の補充方法が決まっているか

また、気象庁の「大雨キキクル」では、大雨による浸水害や洪水災害の危険度を地図上で確認できます。

日頃からハザードマップや避難場所を確認し、危険が高まる前に行動できるようにしておくことも重要です。

まとめ|大雨・台風に備えて建物周辺を確認しよう

大雨や台風による浸水対策では、建物に雨水が入り込みやすい場所を把握し、状況に合った防災用品を準備することが大切です。

土のう・水のう・止水板にはそれぞれ特徴があります。保管スペースや設置方法も考えながら選びましょう。

また、土砂を準備しにくい場所では、吸水式簡易土のうも選択肢のひとつになります。

ただし、浸水対策用品は避難の代わりになるものではありません。危険が予想される場合は、人の安全を優先し、自治体の避難情報などに従って行動してください。

まずは自宅や職場の玄関、車庫、建物周辺を確認し、今ある備えで対応できるかを見直してみましょう。

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